キリスト教と同様にユダヤ教をルーツとし、キリスト教も内包するイスラム教徒の制限は、ハラール とハラーム の考え方による。ハラールとは許されたと言う意味であり、神に食べることを許された食べ物をさす。ハラームとは禁止されたと言う意味であり、食べることを許されない食物の事をさす。イスラムの正式な屠殺方法で殺された肉以外はハラームに該当し食べてはならない。豚や肉食動物などは無条件でハラームとされている。
日本では、野菜炒めやクッキーなどの菓子類にも動物由来の油脂が使われることがあり、料理そのものは一見植物(由来物)に見えても厳密にはハラムに該当する場合があるため、日本に滞在するイスラム教徒の間では、戒律への抵触を回避する為のリストが作られている。
イスラム教徒の中では豚は特に忌み嫌われており、ユダヤ教徒と同様に悪魔の化身に等しく扱われている。
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近年では、日系企業が現地で生産していたうま味調味料の製造過程で豚由来の酵素を使用(商品自体からは酵素は除去されていた)していたことが発覚し、イスラム教国であるインドネシアで大問題になった事がある。
またイスラム教では飲酒を禁じており、これは酩酊を楽しむ文化・手段としてもっぱら麻(大麻)が用いられてきたという歴史的経緯に拠っている。世界の酩酊文化は大別して酒(アルコール)と麻に二分されており、どちらかが主流の社会では他方を禁忌とする例が多く、イスラム圏ではこの例に漏れず、麻が主流であり酒を禁忌としているということである。